海中サンゴ礁と魚
 

設立趣旨

琉球大学 土屋 誠

 東京工業大学において開催された第5回日本サンゴ礁学会において「サンゴ礁保全委員会」を立ち上げることが決定されました。また公開シンポジウムにおいても灘岡先生はじめ多くの方のご努力でサンゴ礁の保全に関する活発な意見交換が行われました。今後、サンゴ礁の保全に関し、具体的な提案が出来るよう努力していきたいと思います。また本委員会の発足あるいは活動を、国際サンゴ礁シンポジウム開催に向けた、又その後の日本サンゴ礁学会の発展のための一つの起爆剤になるようなものにすべきと考えます。

 私たちの学会は「サンゴ礁」という場を対象にして多様な分野の会員が結びついた集まりです。これが他の学会と大きく異なる点(他の多くは同じ学問分野の集まり)です。このような学会の場合の活動はどうあるべきかについての議論はまだ十分ではありません。特にサンゴ礁の保全活動を展開しようとする場合、特に学会として発言する場合の方法については多くの議論が出るような気がします。私の少ない経験ですが、ある学会でアピール文を提出しようとする場合は、常に学術的表現にするよう工夫してきました。それが「学会」としての立場であるという認識からでした。しかしながら私たちの場合、それは当てはまらないと考えています。すると新しい学会のあり方を模索議論することにもつながる大きな課題となります。この委員会がどのような活動をすべきかについてのご意見をお待ちします。

大会において提案した理由及び本委員会の目的

 熱帯、亜熱帯域の重要な生態系であるサンゴ礁は近年極めて大きな攪乱を受けました。またさまざま人間の活動によって面積が減少しつつあり、重要な機能が失われつつあります。私たちはサンゴ礁生態系の重要性について多角的に啓発し、その保全と修復について一刻も早く取り組まなければなりません。そのためにはサンゴ礁の保全・修復に関を持つ多くの方々が真摯に議論し、その結果を実践に結びつけるための組織が必要であると考えられます。

本委員会は、サンゴ礁と人間との共存のための方策を探り、具体的な実践方法について関係機関に提案するとともに、ひいては地球環境の保全に関する議論に資するための資料を提供することを目的とします。

役割(活動内容)

サンゴ礁環境悪化の現状を,その原因も含めて出来るだけ客観的かつ総合的に把握し,サンゴ礁環境保全・修復のための具体策を検討します。
そのための主要課題ごとの検討体制(必要に応じてWGを組織します)
サンゴ礁環境モニタリングと結果の解析、および問題が起きた場合の対策検討
サンゴ礁環境システムの維持機構解明と外乱応答予測(干潟,藻場,マングローブ等との相互連関を含む)
サンゴ礁への人為的影響解析と制御(「サンゴ礁‐人間」統合環境系解析)
サンゴ礁環境修復技術開発
総合的沿岸資源管理(水産や人文・社会・経済学的側面を主要部分として含む)
上記に基づくサンゴ礁環境保全・修復に関するガイドライン作成
人材育成(環境教育活動を含む)
社会へのアピール・提言
10thICRSでのセッション提案
サンゴ礁保全に関する情報収集
シンポジウム、勉強会などの開催
その他
特に、まず何をすべきか、についてご意見を下さい。議論しましょう。

組織

本件について賛同の意見をいただいた方にはメンバーに入っていただきたいと思います。
今まで評議員会の中で議論していた折り,参加の意志を表示された方々は以下の通りです(敬称略:山里、小西、茅根、灘岡、波利井、日高、大森信、大森保、山野、鈴木、中野、立田、菅、中井、藤原、鹿熊、土屋【順不同、書き漏らしなど間違いがあるかも知れません。その場合はご容赦いただき、ご連絡下さい】

委員長:土屋が担当しますが、大きな委員会になりそうですので事務局的なものをつくる必要がありそうです。ご意見をお寄せ下さい。
大学等の研究機関,行政,NPOなど多彩なバックグラウンドのメンバーからなる多角的・機動的活動組織とします。これが実現できれば大きな力になるでしょう。理学・工学分野、社会・人文科学分野などを含む多面的な分野の方々で構成します。国内だけにとどまらず,海外とのネットワーク展開を図ります。

メンバー募集

 ご一緒に活動していただく会員を募集します。これだけの情報では不十分とは思いますが、生まれたての赤ちゃんですので、一緒に作り上げていくという考えでご参加下さい。
会員以外の方の参加も歓迎です(これを機会に会員になっていただくということも歓迎です)。関心をお持ちの方に声をおかけ下さい。

ご意見、質問歓迎

 どのようなことでも構いませんのでご意見などをいただければ幸いです。不明な点などお問い合わせ下さい。

今までの議論に参加された方にお願い

 言い足りない分を補強していただけると幸いです。

 
 
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